睡眠としあわせを感じる力の関係

大学生の頃、神経過敏だと思っていたので、神経過敏と睡眠の関係性についての本を読んだことがあった。
しっかりとした睡眠をとれば、神経過敏もかなりの部分軽減されるらしいのである。
ついでに、体内時計とうつ病の関係についても学んだ。
うつ病は、大学の精神病理学の時間に、医学部の先生の講義を受け、専門家の考えをお聴きすることができた。
文学部で熱く語る内容なのか?と思うほどに専門的な内容だった。
何でも文学部の心理学の先生と仲が良い、とのことで、私たちに特典があったようだ。

その後、あれこれ読んでいた本の中に、体内時計を自然な形に合わせると、相当な部分、うつというのは改善されるらしい。
うつ症状とうつ病はどう違うのかもわからない。
けれど、誰にだって、気分の冴えない時もあるだろう。
大学受験の生徒さんを預かる身である。
私自身、たくさん勉強した日の次の日、同じように自分ができると期待したら、ある日突然、どわーんと疲れてしまっていたことがあった。
正直、とっても残念な日だった。
自分が使い物にならない。いつもほど勉強ができない。
計画していたことが進まない。
それならいっそ、一時にできるだけたくさんのことをするよりも、毎日、体内時計を調えながら、今日はここまで、という範囲を決めて、淡々と、コツコツ勉強する方がいいのではないか?と思うようになった。

子どもたちが幼いころ、深夜2時までの教材研究と、一緒に寝て、朝4時か5時に起きるのとではどちらが教材研究が捗るか、実験的にやってみたことがあった。
なんと、夜の3時間は、朝の2時間に相当した。
それまで、学生時代、何を勘違いしていたのだろう?と悔やんだ。

だから、生徒さんたちには、できるだけ夜遅く起きているよりも、朝早く起きた方がいい、とお勧めしている。

家事もそうである。
12時までに眠ったときは、午前中に15分ほどのお昼寝をしたくなるけれど、早朝に目が覚め、たくさんのことをすることができる。
でも、12時を過ぎて眠ったり、しかも深夜まで起きていると、次の日のさわやかさが違う。
やはり、人間も自然の一部として生きているのだと思わされるのである。

まずは体内時計をと問えることから始めてみよう!
勇気のいることではあるけれど、変えてみれば驚くほどのいろんな良い効果があると思う。