毎年、季節の講習時には、どうなることか?と思っているのに、いつもより生活が生き生きしてくるのは毎年のことで、今年も17日間あるうちの3日をもう終えてしまった。
朝から晩まで息つく間もない指導、と言いながら、規則正しい生活で、いつもほどほかのことを欲張ってあれこれ考えない分、これだけ、と思ったことは結構楽しめている。
夜は帰るなり、休む準備をして、絶対に12時までには寝るようにしている。
その分朝は早く起きて、あれこれ家事をする。
ことさらお弁当作りに励む。
毎日どれか一品は楽しいレシピに挑戦している。
大したことないけど、今日はクロワッサンサンドとグラタンを違うレシピで作ってみた。
思えば、お料理の作り方も進化してきているように思う。
昔はホワイトソースを作るのに、まずはバターで小麦粉を炒めて、そこに温めた牛乳を少しずつ入れて、となっていたのが、いつだったか教えていただいて、これは助かっているのだけれど、鍋に牛乳を入れ、そこに小麦粉を振り入れ、バターを入れて、温めると、ダマにもならずに滑らかなホワイトソースができる。
学生の頃、ドリアを作るのにハマって、毎日のようにホワイトソースを作っていたのを思い出す。
なかなかダマにならないホワイトソースを作るのが難しかった。
ホワイトソースにはたくさん思い出がある。
高校時代、クリームコロッケの作り方を家庭科の先生の教わって、しばらくそれもハマった。できたベシャメルソースを冷凍室で固めて、それを適当な大きさにカットして作る・・・。
一応それなりに売っているのと同じくらいにはできるようになったけれど、これなら買ってきた方がコスパがいいよね、という話になった。
当時、私は、冷凍食品のコーンクリームコロッケが大好きだったのである。
最近、ホワイトソースで失敗しなくなった。
ダマにもならないし、強さも、その時々作りたいお料理に合ったものが作れるようになった。
娘の離乳食でも大活躍したホワイトソース。
作り置きして、冷凍しておいて、ちょっとずつ使った。
白身魚やレバーも冷凍していた。
レバーはお肉屋さんで分けてもらって、程よい大きさにカットして使っていたのを思い出す。
レバーはすりつぶして食べさせた。
白身魚は、ホワイトソースで和えて。
また、たくさん食べるので、おもしろかった。
おかしいくらいに、自分で作ったお弁当を楽しみにしている。
普段、ついつい自分の食事には気を遣わないで、適当に済ませてしまいがちなのだけれど、タイトなスケジュールの中で、誰にも迷惑かけてはいけない、と思って、逆に食生活に気を配っている。
栄養も思い切り考える。
スープなど、自分で作らないでも、お湯を注いで、すぐにできるフリーズドドライのタイプのものも用意した。
中でもしょうがのスープはおいしい。
これはインスタントとは思えないくらいにおいしい。
そうそう娘は、あまりに白身魚を食べさせたので、その後、魚が大好きになった。
離乳食を卒業して、ほぐしてやれば食べられるようになったころ、ベビーラックに座らせて、私はテーブルに座って、横にいる娘に太刀魚を骨を取って口に入れてやっていた。娘の食事が終わって、お皿を片付ける前にほかの用事に少しの時間立っていき、戻ってきたら、娘の口から何やら出ているものがある。
なあんと、太刀魚の骨だった。
私がいなくなった後、おいしかったその太刀魚のお皿に残っていたものを手でつかんで、もぐもぐ食べていたのである。
当然に皮と骨を口に入れることになり、少し遅かったら、のどに骨が入って、大変なことになっていたのだった。
たくましい赤ちゃんだった。
たくさん食べて、大人から見たら、とんでもないことをちゃっかりとしでかしていた。
へんにまじめでもあったけど。本人は大まじめでいたずらをしていた(大人から見たらいたずらでも、本人にとっては、大事なことらしかった。(笑))
お料理にはあれこれ思い出がくっついている。
誰かのために作るばかりで、自分のためにあれこれすることはあまりなかった。
でも、冬期講習の頃だけは徹底的に自分の食事を管理することに決めている。
これはここ数年のことである。