毎日あれこれあれこれお洋服について尋ねる母。
このセーターにこのストールどう?
このカーディガンと合う?
などなど楽しそうに合わせて、次の日に出掛ける準備をしている。
私が、○○に行ってくる?
と誘うと嬉しそうに、
行く、行く!
と言ってどこにでも一緒に出掛ける。
最近はあまり食材を注文するのをやめて、できるだけあちこちに買い物に出掛けるようにしている。
せめてもの親孝行のつもりである。
それにしても、そんなに高くもないお洋服を一緒に買いに行って、それを組み合わせて楽しんでいる。
こちらに来た当初よりもずっと嬉しそうにおしゃれをしている。
まずは少なくなった髪の毛を染めるには?という問題から始まったけど、ふと思って、染めずにパーマを当ててみたら?という提案に乗ってくれ、美容師さんともご相談して、パーマを掛け、そしたら、髪の毛がふわんとして、まるで白いモヘアの毛糸のように素敵になった。
それから、お知り合いのメガネ屋さんに行って、素敵なメガネを提案していただき、私たちでは到底選ばないだろうメガネを提案され、試しに、本当にほんのためしに掛けてみたら、とんでもなく似合って、母は今、イタリア製の、青と緑を混ぜたような素敵なメガネをしていて、結構似合っていることを褒めていただいているのを目にする。私なら絶対に買わないし、正直買えないけど。(笑)
そのメガネのおかげでか、母はそれまでよりもおしゃれが楽しくなったようである。
いいな。おばあちゃんが素敵にしているの。
そのためか以前よりも一人で外出も多くなった。
私との外出も多くなった。
私も最近プレゼントに選ぶのは、バッグにしていたりする。
このバッグだとお洋服に合うな、などとつい考えてしまう。
女性が美しいと世の中が美しくなると芯から思う。