子どもたちが小さかった頃、居心地がいいのか、なかなか帰らないママ友がいて、私は夕飯の準備を始めたことがあった。
それを見たその友達は、
本当に楽しそうにお料理を作るよねー、と言ってくれた。
その時のメニューの一つをまだ覚えている。
自分で作った、スープ。
鶏がらスープでもコンソメスープでもいいのだけれど、とりあえず鶏ひき肉をこねて、ひき肉団子にして(この中にはあれこれ調味料を入れる。)、そして、白菜、ニンジン、玉ねぎ、カブなど、その時にある野菜をとりあえずたくさん入れる。
とりあえず野菜をたくさん食べたい。
そして、仕上げにごま油。
ショウガを効かせたそのスープはみんなが大好きだった。
後はお肉かお魚かのメインがあれば、それで栄養は十分摂れた。
子どもたちのおいしそうに食べる様子が見ていて嬉しかった。
その頃には、食通の夫の言いつけを守って、かなりの腕になっていたし(イヤミでなく。)、あれこれ研究していたので、言わばみんなのその時ほしい味を間違えることが少なくなっていた。
そんな私の調理をする姿を、楽しそう・・・、と言ってくれた夕暮れ時を、なぜか今でも覚えている。