前に向かって進むこと―辛いことほど恩恵の種もある(こともある。(笑))

先日、10日ほどさんざん悩んだことが、あるところでお聴きしてみると、実はよい結果だった、ということがあった。
そうして、その午後、ちょうど先生筋の方のオンラインセミナーがあったので、久しぶりに出席してみた。

先生と初めてお会いした時のお話と同じようなお話になった。
まあ、ある専門職、あるいはちょっと専門になるかなあ・・・?という人の仕事についての話だった。

先生と初めてお会いした時は、法曹三者についての話になった。

先生って、まるで○○弁護士みたいだって、うちのUが言ってました。
と言ったら、怒りもせず、「○○弁護士みたいなもんです。」とあっさり返された。
意地悪言ったつもりだったのに!

次の日、厭味ったらしく、人を追い詰めるの得意そう・・・、そう言葉で、的に
「先生、検事向いてそうですね!」
と言ったら、
「ええ。そうですね。」
イヤミやイヤミ・・・。わかれよ!

言葉で絶対に勝てない人が、珍しく現れたものだから、焦る私は、あれこれ挑んでみるが、とうとう勝てなかった。

それで、どこかで聞いた、裁判官は中立公正、みたいな話を持ち出して、

同じ意見に落ち着いた。

どんな仕事にも、いい人もいればそうでない人もいる。

先日は、

どんな仕事にも、専門家にも、見える人もいればそうでない人もいる。

という話になった。それを見抜いて付き合って、使っていくのが私たち・・・。
という話だった。

懐かしかった。初めてお目に掛かったときが。
いや、先生とのことと言うより、自分の成長が・・・。
もちろん先生のご指導は大きいのだけれど、自分のことを、ダメだ、ダメだ、と思い詰めて、本当にしんどい想いをしながら、着いて行っていた頃が、まだ一年半余りであるにもかかわらず、遠い昔のようで、懐かしかったのである。
そう、むしろ一生懸命だった自分が愛おしいような。

それにしても、この一か月半ほどは苦しかった。
でも、大変教訓を得た事件だった。

人って、自分ができていないことを、自分を守るために何でも言うんだな。
もっと言うなら何でもするんだな、と思った。

事実かどうかわからないにせよ、どこにも証拠はないし、それを問い詰めたって何もできないし・・・。
あなたの仕事、あまりにいい加減でしょ、と今更行ったって遅い。
誰に言うつもりもない。そんな時間、もったいないし。
自分が汚れそうで、関わりたくないし。

先生は、そういう人は、いらんかったら切ったらいい。
でも、指摘の中の、自分の至らんとこだけは、改善すればいい。

とおっしゃった。
とっくの昔に切っていたし、私は改善すべきところを改善するために、もう動き出していた。
そのために一度リフレッシュもした。

先生がおっしゃるようにしていたじゃない・・・。ある意味、ちゃんと。

でも、一つだけ止められた。
人を当てにできないなら、自分でやろう・・・、とばかりに、試験を受けようとした。

それはやめた方がいい。もっと大事なことに時間を使って・・・。

この方は、考えてみれば、私の受験を止めて私が怒った、というところから出会いが始まっているので、受験止めさせ係ではないか?
と思われる。

でも、私のしていたことは、先生の教えの通りだったから、それはそれなり、成長が自分でも感じられたのである。

そう、いただくところだけはしっかりいただく。
付き合いきれなければやめる。
改善するべきところはしかるべき人に相談して改善する。
その繰り返し。
最初から完璧なものなんて何にもない。

でも、つらい想いした分、人間というものがわかった。
もしかしたら、実感を伴って人を知るには、よほど痛い想いでもしなければならないのかもしれないなあ、と思ったのである。