先週で教育実習が終わった卒業生が、しばらく手伝ってくれています。
今日、たくさん仕事をしてくれて、指導もしてくれていたのですが、実習前とでは、声の張りも、指導しているときの調子も全然違っていました。
指導が終わって私に語ってくれたことによると、ずいぶんと教職に気持ちが傾いているとのこと。
また、母校の先生方の偉大さをより実感したとのことでした。
あまり教職を勧めすぎたりしないようにしようとは思っているのですが(決して楽な仕事ではないですし。)、つい彼女の気持ちに乗ってしまうようなことを言ってしまいました。
実は私が、教師ほど素晴らしい仕事はないと思っていること。
どれほど勉強になるかということ。
自分が周りの人から天職だと言われ続けてきたこと。
ほかの世界も見てみたかった気持ちもあるけれど、でも、やはり教師という仕事が大好きであること。
学校現場ではなく、開業して自分で教育をしたい、と思ったいきさつなどをお話ししました。
天職、と言われる仕事に就けたありがたさを思うと同時に、教育一筋で生きて来られたしあわせを思いました。
お勧めしていいのかどうかはわかりません。
1人ひとり個性が違うし、適性も違います。
でも、これだけは言える。
合うとか合わないという前に努力を続ければ、だいたい人はものになるのだと思います。
どんな苦労があっても続けていく気持ちがあるかどうか・・・。
もちろん、世の中には許してはならない理不尽なことがあるのも現実です。
でも、その中でも、ときに理不尽なことが自分を成長させてくれることもあります。
どこで線引きできるか?
我慢ばかりしていてもいけませんが、なんでもかんでも、何かに定義して、苦労から逃げていては何もできません。
その線引きし、これはここまで、と判断できるようになることもまた、その人の力だし、その判断には、必ず言葉の力が効力を発揮します。
できることなら、みんなに自分の思うような、そこまで言わなくても、納得できるような人生を歩んでほしい、と思います。
だからこそ、国語力、読解力をつけてほしい。
言葉という武器を持って、ときに、自分を守ることのできる言葉の力をもって、よのなかにはばたいていってほしい、と願っています。