結婚願望の薄い若者たちに、まあそうかもなあ・・・、と納得してしまうということ。

そうそう結婚願望がなかった私が今更何を言うのかという話ではあるけれど、最近友達との話で、最近の若い人があまり結婚を急がない、どころか積極的にしたくもないということがよく話題に上る。
かと言えば、若くで結婚して子供を持ち、それでサッサと別れて、今はシングルという娘さんたちの話も聞いて、それが私の知らない世代のことではないので、ああ、なんと色濃い人生!と思ってしまう。
結婚することにも離婚することにもたやすく・・・、という表現が心に残った。

たやすくできる時代になったのかな?
私が結婚した時には、もう涙涙だった。
大事な仕事とは離れなければならなかったし(札幌で出た同窓会では、壇上スピーチの際、先輩たちから『結婚せんかったらよかったんや!』とヤジを飛ばされた。それを明るくニッコリ微笑んで、「それはそうなんですが・・・。」と返す私って大人だったと思わない?と言ってみたい。(笑))、生まれ育った故郷を離れて遠い地方を転々としなければならないことが決まっていた。この先どうも教壇に立つことはできなさそうだ・・・、と思われた。親兄弟にもそうそう会えなければ、友人たちや可愛がってくださった先輩方にも会えなくなる・・・、というものだったし。
それはそれで、めでたく金屏風の前でそれまでのキャリア(たった3年でも私の取ってはだいじな3年だった。)を捨てて、新郎よりちょっと遅れて拍手をした方が可愛く見えると言われて、エッ!?と思うほど生意気だったのに、いつの間にか男性は立てておいた方がうまく行くな・・・、と思い知った。(笑)
そう笑うしかなかった。

そうして私は思った。
結婚って、男性は失うものがほとんどないのに、女性はそれまでのあれこれをたくさん失うのだな、と。
そんなことを自覚している男性がたくさんいるだろうか?
仕事熱心な人ほどもしかしたら、女性のしあわせは家庭に入って支えること、と思っておられたのではないか?と思わされる時代だった。
仕事したかったら家庭のことを完璧にしてから・・・、という表現も聞いた。

なんでも今は女性も仕事をしたいらしい。
もしものことを考えて?
確かに仕事を持っていれば選択肢は広がる。

それにしても、子どもを持ち育てることから得られる喜びがたくさんあるとはいえ、もう一度若くなって、それ以後のことを考えて、また同じ決断ができるか?と言われれば、即座にうんとは言えない。

それほど希望のもちにくい世の中になっているのかな。