乗り越えること

こういう仕事をしていると、そう、教育であれ、相談を受けることであれ、もちろん本はたくさん読んでいるけれど、何よりもアテになるのは、自分の経験だなあと思う。

自分自身、最初に勤めた学校で、周りから心構えやら、あるいは大きな組織を統制するときの心構え(なんでそんなものを聞かされる必要があったのかもわからないけれど。)や、何かが起こったときには、必ず責任者である上の人に上げておくこと、また、生活指導をしていた面から、小さいうちに問題を解決する、あるいは問題の芽を摘んでおくことの大切さを教わった。

構われる方だからか、ついつい周りが放っておけないのか、それとも若いので、なんでもわからないことを周りに訊いていたのか、結構な、重鎮とも思われる人に、とんでもない質問をしていたりした。

その後の人生で、結局何を聞いていても、自分の経験しかアテにならないにならないということを思い知った。

今もちょっぴり抱えている。
なんで、○○なんだろう?と。
そうして時折相談を受ける側の私が、クライアント私の話を聴いてあげる。
冷静になったら、自分がアホらしくなってくるのだけれど、本人は意外にも真剣に悩んでいたりする。
本当にどうでもいいことであったりもするのだけれど・・・。

ときにどうでもいいことで悩んだりするから人間なんだと思う。

先日から、私は「優しい人やねんねえ。」と言い続けてこられた。
「優しい人」と言われても、その対象となる人におよそ優しい人扱いを受けるようなことを言われていなかったら、誰も自分のことを「優しい人」とは思わないわけで・・・。
こういうとき、自分のことを「優しい人」と思うにはどうすればいいのだろうか?
などと、人にアドバイスするために、私はいろいろ考えている・・・。