久しぶりに作ったお料理に感動している私。

かなり昔に家族の健康診断の結果を踏まえて、一生懸命に健康管理をしていたことがある。
まだ娘が2歳にもなっていなかった頃のことである。
かつて友人の家でお母さまが作ってくださったお料理を見よう見まねで作ってみた。とてもおいしそうだったので。
豚肉と野菜をたくさん入れて、片栗粉でとろみをつける。しいたけとブロッコリーをこれでもかというくらいにたくさん入れた。
人参ときのこ、白菜などなど大方野菜というメニューだったけど、一生懸命に味付けを研究した。
そのお料理をもう何年も作らなかった。
他にあれこれ研究したのもあるし、なぜかそれが人気メニューだったことを忘れていた。

先日、手抜き料理の一つとしてもう一度作ってみた。間違っても友人のお母さまのお料理は手抜きだったわけではない。
もう適当だった。
具材も適当。味付けも適当。あんのかたさも適当。
そして食べてみた。
おいしかった。
気を遣ったのは、スパイスで香りをつけて、とにかく塩分を取らないようにすることだけだった。

それなのに、食材の味がまろやかに融合してどれがどの味と主張しないくらいに一体になっていた。
お匙で口に含んだときの、なんとも言えない福福と口の中に広がる感じ。
また作りたい、と思った。

たかがお惣菜。
でもとにかく野菜をたくさん食べてもらおうと一生懸命に工夫していた日々を思い出す。
何でも一生懸命に取り組んだことって、どこかで自分の身体の一部になって生きてくれているんだなあ、と思う。

その時その時に出会ったことに一生軒目になっていればいいんだ、と改めて思わせてもらった。
小さなことだけれど・・・。