どれほどぶりだろうか・・・？
今日、やっと人の役に立ってる、と実感できた。
なんだかずっと、人の役に立っていると思えない自分と闘っていた。
いやいや、いつも感謝の言葉はたくさんいただいているのである。
それなのに・・・。
実は、私は、昔から、「この人から仕事を取ったら何にも残らない。」と言われるほど仕事が好きだった。
学校現場で、「お前はよっぽどこの仕事が好きなんだなあ。いつも楽しそうに仕事して・・・。」と言われた私が、結婚のため寿退職をする、しかも恋愛（遠距離恋愛でバレなかった。）？と周りを驚かせたくらい、それはもう仕事人間だった。
時代も時代。
「２４時間働けますか～？ビジネスマーン、ビジネスマーン、ジャパニーズビジネスマーン！」とCMで歌われていた時代のど真ん中を生き、それをこそ喜びとしていたタイプで、それを苦痛に思ったことはなく、毎日授業したり、生徒とのやり取りが楽しかった。
しかも、その教員でさえある意味退屈気味。もっと勉強がしたい。もっと激しく仕事がしたい、などと友達に相談したこともあった。
いやいや婚約者がいるだろう・・・？その存在、忘れてたの？お嬢さん・・・？
とツッコミ入れたくなるような、若い娘だった。
もちろん、家庭的なことが大好きなので、ジレンマはあった。
綿のブラウスだとアイロンしなければならないから、シワにならない素材のカットソーを選んだり、でも、アイロンを時間を掛けてゆっくり丁寧にすることが大好きだったりする。
収納も好き。
でも、いったい何が仕事に勝る？
教育って仕事ほど楽しいものがほかにあるの？
と思っていた私が、まあね、素人だから、と最近踏み込んだ世界に、とうとう馴染めなかった。
勉強そのものは楽しかった。
ただ、価値観が合わなかったなあ・・・、と思うのである。
あ、無理、と思った瞬間がたくさんあったのに、それを見逃してきたのか？それとも、まだ楽しくならないから、何にも習得できないから、と思ってきたのか？
とりあえず、その勉強を心から外してみると、急に楽になった。
毎日の指導も、教育相談も、素敵に彩のあるものに感じられてくる。
そもそも共感をするタイプなので、生徒さんの考えていることも、親御さんの戸惑いも、自分の経験を照らし合わせても、どれをとっても納得できる。
そんな楽しい毎日なのに、どこかで焦り、イライラしていた。
その原因が分かった今、突然、以前のように、いや、今までだってそういいながら楽しんではいたのだけれど、以前の喜びが戻ってきたのである。
信条、信念を確認するために勉強していたのかもしれない。
さて、今日は楽しい仕事がまた一つ待っている。
異常に疲れやすくなっていた。
けど、元気な自分に戻るだろう。
さて、今日も一日が始まる。