私は割と人から思っていただくことが多かったのか、ああ、今、○○さんが私を思ってくれている、という強い想いを感じることがある。
ときに感謝し、ときに苦しくなる。
ずっと頭から離れないときもある。
朝起きたら、その人がいる、というような・・・。
いやいや勘違いしないでいただきたいし、こんな話をすると、友人や先輩は、私がその人のことを好きだとかなんだとか、違う方向に持っていかれて、困惑するときがある。だから、男性、女性、関係ないって!(笑)
かつて、実家の母が私をそばにおいておきたくて、夫は早く自分のところに来てほしくて、その二人の想いの間で、かなり悩んで、何度別れ話を持ち出したことだろうか・・・。実際私が関西に残っていたとしたら、あるいは転勤でそっち方面に行っていたら、きっとしょっちゅう実家に入り浸っては、母とどこかに出かけていただろうと思う。それは、富山でもバレる人にはバレている。
だいたい私は甘えん坊である。特にターゲットは年上女性。いや、別に年下でも構わない。
女性の肩があると、頭をのせて、甘えたくなる衝動は、きっと母への幼いころの気持ちの記憶、というものであろう・・・。
一部友人にはバレている。
未遂事件もある。ビュッフェ形式のお料理を取りに行く際、横に合った女性の肩に、もう少しで頭を乗せそうになった、という話をしたら、母にはウケて、「わかる、わかる、あんたにはそういうとこある!」と言われてしまった。
だいたい年長の方から可愛がっていただいた記憶が多いせいかな?
そんなこんなで、私は結構苦しい想いもしてきた。
人の気持ちを感じてしまうから。
ときに娘が、あ、今切ない想いしてるな、とか、息子が窮地かな、という勘も当たっていたようで、本人たちから聞かずとも、なんとなく当たっていたことも多い。
かつて教えられていたことなのだけれど、できることなら、両親が仲良く、そして、お子さんの成績をあまり気にするより、協力はするけど、あとは責任もってやりなさいね、というスタンスがよい、らしい。
いやいや大事な我が子の成績を気にしないでいられる方がいらしたら、それはそれで感心するくらい、私たちは、特に母親は、かな?自分の子供が大切である。女親の、いわゆる、「子宮が痛む」という表現を、実感するくらい、私も経験したほど、我が子のことは、心配の種である。
そんな自分がよそ様のお子様をお預かりしている。
お母さま方のお気持ちには共感すること然り。
ただ、より良い方向にお導きするのも私の仕事。
できることなら、ご両親で仲良くされて、ご本人にアドバイスをときどきする、おいしいお料理を作ってあげる、おやつを(意外に効く。)用意してあげる、など精神面でのサポートをされて、そして、あとは他人の私たちを悪者にして、シゴク役割を担わせるのが得策である・・・。
いえいえ、本当にはそんな、ひどいことはしませんが、結構しごいております・・・。(笑)
もうすぐ、優しそうな櫻井?が、ドSの櫻井に変身する時期がやってくる・・・。
いやはや、もうすでに理解している面々もいる。
学校の先生に、「元気な先生やねえ・・・。」と言われて、「いやいや、厳しいですよ・・・。」と返したらしい。
悪いことしてバレないことはなく、成績を上げろ!レベル以上に本質的に怖いらしい・・・。
ママ友レベルの友人のお子様をお預かりすることもあるけれど、お母さまの私への、「優しい先生」という表現に、ご本人たちは、「絶対母より怖い!」という認識は共通しているようである。
少なくとも、付き合いの長い高校部の生徒は・・・。
ということで、できればあまり気にせず、ご自分の本分―仕事なり、ご家庭での人間関係なりに集中していただきたいと思っている。
私自身も、子供たちが重大な何かを迎えるときに、つい心配になりそうな自分と闘って、自分のするべきことに気持ちを向けるように努力してきた経緯がある。経験済みである。
なぜなら、母が一生懸命に私を思って、心配しすぎているとき、私は苦しかったから・・・。
だから、あえて、子供たちのことは、気には掛けるけれど、本人たちの力を信じるように努めた。
他人だから、冷たい気持ち、ではない。
客観的になれるという点で、他人の方がいい場合があるから。
お母さま方のお気持ちに共感しつつ、今日も、厳しいことの一つや二つ、いや、三つや四つ言ってくることにいたしましょう!